地に火を投げ込むキリスト

ルカ伝12章49ー59節

 

  本日は、「地に火を投げ込むキリスト」というテーマでルカ伝124959を見てみたいと思います。このテーマは、今日の箇所の冒頭にある〈わたしが来たのは、地に火を投げ込むため〉という少し衝撃的なイエスの発言に由来します。この〈地〉とは、神が臨在される〈天〉に相対する言葉で、「人間が生きる場」「人間が活動する場」、すなわち「人間世界」のことなのです。この人間世界に〈火を投げ込む〉とは、どういう意味なのでしょうか?このことを第一のテーマにしたいと思います。

 さらに、〈地に火を投げ込む〉と、どうなるのでしょうか?人間世界は、燃えている部分と燃えていない部分に二分されます。すなわち、この〈火〉を持つ人と持たない人に分かれるのです。このことを、イエスは〈分裂〉と表現されました。イエスの視点からは、人々は「火を持つ人」と「火を持たない人」に分けられるのです。そして、最後に、群衆のすべてが「火を持つ人」になって欲しいという、イエスの切なる願いが表明されていると思います。今日はこのようなことをご一緒に見てみたいと思います

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http://www1.bbiq.jp/hakozaki-cec/PreachFile/2012y/120708.htm