「罪を背負った正義の人」

http://biblegospel.org/zen2/z634.html

 
おはようございます。高原剛一郎です!

 私は大学4年生のときに5週間の教育実習をしました。小学校の教員免許を取るためです。子どもたちと触れあったこの期間は本当にすばらしい時間でした。私は小学5年生を教えたんですが、彼らの中の何人かは自分たちが社会人になるまで毎年年賀状を送ってくれました。そんな充実した教育実習が終わった後、一人の友人がボソッと私に言ったんです。「高原はタフだなあ、あんなに手厳しい注意を先生方から受け続けてよく傷つかないなあ。まるでエスキモーの鞭打ち犬だったもんな」って言うんです。エスキモーの鞭打ち犬って何でしょう。実は、犬ぞりを引っ張る犬の中には一匹ムチを打つための犬が入ってるって言うんです。ムチを打つたびにその犬は悲鳴を上げます。すると他の犬たちはそんな目に遭わないように全力で走るんですね。実習中の私は、学生たちの気持ちを引き締めるために選ばれたムチ打ち実習生だったと彼は言うんです。私はその言葉を聞いて内心びっくりしたのです。というのはそんなふうに思ったことがなかったんですね。もちろん他の学生たちよりも注意を受けることは多かったように思います。しかし私はそれをほんの少しも見せしめとは思ってはいませんでした。いやそれどころか、他の学生よりも飛び抜けて見込まれているのだと思い込んでいたので

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