祈りと讃美
- 歴代誌下20:3~4 -
[インマヌエル 下巻.7-22]
[歴代誌下20:3~4] 「3 ヨシャパテは恐れて、ただひたすら主に求め、ユダ全国に断食を布告した。4 ユダの人々は集まって来て、主の助けを求めた。すなわち、ユダのすべての町々から人々が出て来て、主を求めた。」
*** モアブとアンモン人の攻め上って来るという知らせがヨシャパテ王に伝えられた。その時、王は恐れおののいて主に向かって祈った。そして、ユダの民全体に断食を宣言した。王の命令を聞いたユダの民は集まって来て、主なる神に祈りと賛美をささげた。
1. ユダの人々は主の助けをどのように祈ったか?
(1) 主の御手には力と勢いがあると確信した。
「私たちの父祖の神、主よ。あなたは天におられる神であり、また、あなたはすべての異邦の王国を支配なさる方ではありませんか。あなたの御手には力があり、勢いがあります。だれも、あなたと対抗してもちこたえうる者はありません。」(歴代誌下20:6)
(2) 過去に主がなさったことを知って祈った。
「私たちの神よ。あなたはこの地の住民をあなたの民イスラエルの前から追い払い、これをとこしえにあなたの友アブラハムのすえに賜わったのではありませんか。」(歴代誌下20:7)
(3) 自分たちの立場をよく知り、率直に告白した。
「私たちの神よ。あなたは彼らをさばいてくださらないのですか。私たちに立ち向かって来たこのおびただしい大軍に当たる力は、私たちにはありません。私たちとしては、どうすればよいかわかりません。ただ、あなたに私たちの目を注ぐのみです。」(歴代誌下20:12)
① 私たちはこの大軍に当たる力はありません。
② 私たちはどうすればよいかわかりません。
③ 私たちはただ、主に私たちの目を注ぐのみです。
2. ユダの人々は主からどのような答えを受けたか?
(1) 「恐れてはならない。」 「主はあなたがたとともにいる。」
「....ユダおよびエルサレムよ。恐れてはならない。気落ちしてはならない。あす、彼らに向かって出陣せよ。主はあなたがたとともにいる。」(歴代誌下20:17)
(2) 「神、主を信じ、忠誠を示しなさい。」 「預言者を信じ、勝利を得なさい。」
「....、ヨシャパテは立ち上がって言った。ユダおよびエルサレムの住民よ。私の言うことを聞きなさい。あなたがたの神、主を信じ、忠誠を示しなさい。その預言者を信じ、勝利を得なさい。」(歴代誌下20:20)
(3) 「あす、彼らのところに攻め下れ。」
「あす、彼らのところに攻め下れ。見よ。彼らはツィツの上り道から上って来る。あなたがたはエルエルの荒野の前の谷のはずれで、彼らに会う。」(歴代誌下20:16)
3. ユダの人々は主の助けによってどのようにしたか?
(1) 主を礼拝した。
「ヨシャパテは地にひれ伏した。ユダのすべての人々とエルサレムの住民も主の前にひれ伏して主を礼拝し、」(歴代誌下20:18)
(2) 主を賛美した。
「彼は民と相談し、主に向かって歌う者たち、聖なる飾り物を着けて賛美する者たちを任命した。彼らが武装した者の前に出て行って、こう歌うためであった。主に感謝せよ。その恵みはとこしえまで。」(歴代誌下20:21)
(3) 約束の成就を見た。
「ユダが荒野に面した物見の塔に上ってその大軍のほうを見渡すと、なんと、死体が野にころがっている。のがれた者はひとりもない。」(歴代誌下20:24)
(4) 主をほめたたえた。
「四日目に、彼らはベラカの谷に集まり、その所で主をほめたたえた。それゆえ、人々はその所の名をベラカの谷と呼んだ。今日もそうである。」(歴代誌下20:26)
(5) 治世は平穏であった。
「ヨシャパテの治世は平穏であった。彼の神は、周囲の者から守って、彼に安息を与えられた。」 (歴代誌下20:30)
*** 私たちにも危険や患難によって恐れが訪れる時がある。その時、私たちはただ主なる神にともに祈り求めるであろう。そして主の答えによって主を賛美するであろう。神は私たちの祈りと賛美をまことに喜ばれ、祝福してくださる。