天使の実在(2)
- マタイ福音書4:10~11, 18:10 -
[インマヌエル 上巻.4-26]
[マタイ福音書4:10~11] 「10 イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」 11 すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた。」
*** 天使の活動を過小評価してはならない。特に仕える天使(ヘブル書1:14)について、イエスはこう言われた。「あなたがたは、この小さい者たちを、ひとりでも見下げたりしないように気をつけなさい。まことに、あなたがたに告げます。彼らの天の御使いたちは、天におられるわたしの父の御顔をいつも見ているからです。」(マタイ福音書18:10)
1. 天使の存在
(1) 天使は神によって創造された。(コロサイ書1:16)
(2) イエスは天使について語られた。(マタイ福音書18:10、マルコ福音書12:25)
(3) 新約聖書と旧約聖書には、天使について300カ所以上記録されている。(参照:天使の実在(1))
(4) 「天使(主の使い)」という言葉は創世記に初めて登場する。(創世記16:7)
2. 天使の名前
(1) 活動を示す名前
① 主の使い(ルカ福音書7:24、ヘブル書1:7)
② 神の万軍(詩篇89:8、イザヤ6:3)
③ 神の使い(創世記32:1、列王記上8:10~11、ローマ書15:16)
(2) 属性を示す名前
① 聖なる者(ダニエル書8:13)
② 神の子(ヨブ記1:6)
③ 神の僕(黙示録22:3)
(3) 特に言及された名前
① ミカエル(黙示録12:7)
② ガブリエル(ルカ福音書1:19)
③ 生き物(黙示録4:8)
④ グループ(詩篇80:1)
⑤ セラフィム(イザヤ書6:6~8)
3. 天使の属性
(1) 神が造られたもの、神が治められるすべての所で存在する。(詩篇103:22)
(2) 霊的な被造物として聖く創造された。(ルカ福音書9:26、第二ペテロ2:4、第一テモテ5:21)
「もしだれでも、わたしとわたしのことばとを恥と思うなら、人の子も、自分と父と聖なる御使いとの栄光を帯びて来るときには、そのような人のことを恥とします。」(ルカ福音書9:26)
(3) 人間の法則に縛られず活動する。(ヘブル書1:14、ルカ福音書1:19、使徒行伝5:19、12:7)
「御使いはみな、仕える霊であって、救いの相続者となる人々に仕えるため遣わされたのではありませんか。」(ヘブル書1:14)
(4) 人間よりも知恵があり、地上のことをすべて知っている。(サムエル下14:20)
「あなたの家来ヨアブは、事の成り行きを変えるために、このことをしたのです。あなたさまは、神の使いの知恵のような知恵があり、この地上のすべての事をご存じですから。」(サムエル下14:20)
(5) 能力があり、神の御言葉を聞いて成し遂げる。(詩篇103:20)
「主をほめたたえよ。御使いたちよ。みことばの声に聞き従い、みことばを行なう力ある勇士たちよ。」(詩篇103:20)
(6) 階級と序列にはさまざまなものがある。(ダニエル書10:12-21、第一テサロニケ4:16、コロサイ書1:16、ユダ書1:9、第一ペテロ3:22)
「主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、」(第一テサロニケ4:16)
(7) 肉体の形もなく、死を知らない。(ルカ福音書20:35~36、24:29)
「35 次の世にはいるのにふさわしく、死人の中から復活するのにふさわしい、と認められる人たちは、めとることも、とつぐこともありません。36 彼らはもう死ぬことができないからです。彼らは御使いのようであり、また、復活の子として神の子どもだからです。」(ルカ福音書20:35~36)
(8) 男と女の区別がなく、結婚しない。(マタイ福音書22:30、ルカ福音書20:35~36)
「復活の時には、人はめとることも、とつぐこともなく、天の御使いたちのようです。」(マタイ福音書22:30)
(9) その数は数え切れないほど多い。(列王記下6:17、ヘブル書12:22、マタイ福音書26:53、黙示録5:11)
「エリシャは祈って主に願った。「どうぞ、彼の目を開いて、見えるようにしてください。」主がその若い者の目を開かれたので、彼が見ると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた。」(列王記下6:17)
(10) 罪を犯した御使いたちがおり、彼をサタンと呼ぶ。(エゼキエル書28:11~19、第二ペテロ2:4、ユダ書1:6、黙示録12:7)
「神は、罪を犯した御使いたちを、容赦せず、地獄に引き渡し、さばきの時まで暗やみの穴の中に閉じ込めてしまわれました。」(第二ペテロ2:4)