ダビデの感謝の祈り
- サムエル記下7:24-29 -
シャローム宣教会
[サムエル記下7:24-29]「24.こうして、あなたの民イスラエルをとこしえまでもあなたの民として立てられました。主よ。あなたは彼らの神となられました。25.どうか、神、主よ。あなたが、このしもべとその家について約束されたことを、とこしえまでも守り、あなたの約束どおりに行なってください。26.あなたの御名がとこしえまでもあがめられ、『万軍の主はイスラエルの神。』と言われますように。あなたのしもべダビデの家が御前に堅く立つことができますように。27.イスラエルの神、万軍の主よ。あなたは、このしもべの耳にはっきり、『わたしが、あなたのために家を建てる。』と言われました。それゆえ、このしもべは、この祈りをあなたに祈る勇気を得たのです。28.今、神、主よ。あなたこそ神であられます。あなたのおことばはまことです。あなたは、このしもべに、この良いことを約束してくださいました。29.今、どうぞあなたのしもべの家を祝福して、とこしえに御前に続くようにしてください。神、主よ。あなたが、約束されました。あなたの祝福によって、あなたのしもべの家はとこしえに祝福されるのです。」
序言
この章は「ダビデ契約」と言われる重要な章です。ダビデが立派なツロの杉材で王宮を立てた後に、ダビデは自分が立派な家に住んでいるのに、神の箱が粗末な天幕の中にあることに心の熱望を感じて預言者ナタンに対して相談しています。それはダビデが主のために家を建てたいということです。それに対してナタンは「あなたの心にあることをみな行いなさい。主があなたとともにおられるのですから。」と言います。しかし、その夜、主のことばがナタンに告げられ、ナタンはそれをダビデに語りました。その内容が5節~16節に示されています。18節以降はそれに対するダビデの「感謝の祈り」が記されています。
1. ダビデの心(信仰)
+ ダビデの心は「主家」に対する熱望で切に求めていました。
[サムエル記下7:1-2]「1.王が自分の家に住み、主が周囲の敵から守って、彼に安息を与えられたとき、2.王は預言者ナタンに言った。ご覧ください。この私が杉材の家に住んでいるのに、神の箱は天幕の中にとどまっています。」
[詩篇27:4]「私は一つのことを主に願った。私はそれを求めている。私のいのちの日の限り、主の家に住むことを。主の麗しさを仰ぎ見、その宮で、思いにふける、そのために。」
+ ダビデの心は神の御心を知って行なうことを望んでいました。
[サムエル記下7:3-4]「3.ナタンは王に言った。さあ、あなたの心にあることをみな行ないなさい。主があなたとともにおられるのですから。4.... 次のような主のことばがナタンにあった。」
[詩篇119:63]「私は、あなたを恐れるすべての者と、あなたの戒めを守る者とのともがらです。」
[ヨハネ福音15:14-15]「14.わたしがあなたがたに命じることをあなたがたが行なうなら、あなたがたはわたしの友です。15. ...わたしはあなたがたを友と呼びました。なぜなら父から聞いたことをみな、あなたがたに知らせたからです。」
2. 主の御心(約束)
+ ダビデの信仰は主の御心にかないました。
[使徒行伝13:22]「わたしはエッサイの子ダビデを見いだした。彼はわたしの心にかなった者で、わたしのこころを余すところなく実行する。」
[サムエル記下7:8-17]「8.今、わたしのしもべダビデにこう言え。万軍の主はこう仰せられる。わたしはあなたを、羊の群れを追う牧場からとり、わたしの民イスラエルの君主とした。9.そして、あなたがどこに行っても、あなたとともにおり、あなたの前であなたのすべての敵を断ち滅ぼした。わたしは地上の大いなる者の名に等しい大いなる名をあなたに与える。10.わたしが、わたしの民イスラエルのために一つの場所を定め、民を住みつかせ、民がその所に住むなら、もはや民は恐れおののくことはない。不正な者たちも、初めのころのように重ねて民を苦しめることはない。11.それは、わたしが、わたしの民イスラエルの上にさばきつかさを任命したころのことである。わたしはあなたをすべての敵から守って、安息を与える。さらに主はあなたに告げる。『主はあなたのために一つの家を造る。』12.あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。13.彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。14.わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。もし彼が罪を犯すときは、わたしは人の杖、人の子のむちをもって彼を懲らしめる。15.しかし、わたしは、あなたの前からサウルを取り除いて、わたしの恵みをサウルから取り去ったが、わたしの恵みをそのように、彼から取り去ることはない。16.あなたの家とあなたの王国とは、わたしの前にとこしえまでも続き、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。」17.ナタンはこれらすべてのことばと、これらすべての幻とを、そのままダビデに告げた。」
3. ダビデの感謝の祈り
+ 主がダビデに約束されたこと(8-16節)に対して、ダビデは感謝の祈りをささげています。
この祈りには、ダビデが主を恐れる謙遜さと神の約束を信仰によってしっかりと受け止めようとしている姿が見られます。まさに、「神に愛される者」という意味の「ダビデ」という名の実質を見る思いがします。
[サムエル記下7:18-23]「18.ダビデ王は行って主の前に座し、そして言った。「神、主よ。私がいったい何者であり、私の家が何であるからというので、あなたはここまで私を導いてくださったのですか。19.神、主よ。この私はあなたの御目には取るに足りない者でしたのに、あなたは、このしもべの家にも、はるか先のことまで告げてくださいました。神、主よ。これが人の定めでしょうか。20.神、主よ。このダビデは、このうえ、あなたに何をつけ加えて申し上げることができましょう。あなたはこのしもべをよくご存じです。21.あなたは、ご自分の約束のために、あなたのみこころのままに、この大いなることのすべてを行ない、このしもべにそれを知らせてくださいました。22.それゆえ、神、主よ。あなたは大いなる方です。私たちの耳にはいるすべてについて、あなたのような方はほかになく、あなたのほかに神はありません。23.また、地上のどの国民があなたの民のよう、イスラエルのようでしょう。神ご自身が来られて、この民を贖い、これをご自身の民とし、これにご自身の名を置かれました。あなたは、ご自身の国のために、あなたの民の前で、大いなる恐るべきことを行ない、この民をあなたのためにエジプトから、そして国々とその神々から贖ってくださいました。」
[サムエル記下7:24-29] 本文、「.....」
+ ダビデは主の前に座し、心を尽くして祈りました。
[サムエル記下7:18]「ダビデ王は行って主の前に座し、そして言った。」
[詩篇27:8]「あなたに代わって、私の心は申します。「わたしの顔を、慕い求めよ。」と。主よ。あなたの御顔を私は慕い求めます。」
結言
+ 私たちは神の御心にかなう者の信仰を学び、神の御心に従って心を尽くして祈りましょう。
[詩篇20:4]「主があなたの願いどおりにしてくださいますように。あなたのすべてのはかりごとを遂げさせてくださいますように。」
[詩篇37:4]「主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる。」
[ピリピ書4:6]「何も思い煩わないで、あらゆるばあいに、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。」