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ナルドの香油
ナルドの香油とは、甘松という植物の根から抽出する、ヒマラヤ原産の油です。当時イスラエルでは非常に高価なものであったそうで、マリアがこのとき用いた油は、300デナリオンもの値打ちがあったと福音書には記されています。300デナリオンは、当時の日雇い労働者のほぼ1年分の賃金に相当する値段です。
過ぎ越し祭というお祭りの6日前のことでした。主イエスと弟子たちはある家に招かれ、食事の席についていました。すると、弟子たちがびっくりするようなことが起こりました。マリアという名の女性が――このマリアは主イエスの母マリアとは別の女性です――高価なナルドの香油を持ってきて、主イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐったのです。家は香油の香りでいっぱいになりました。
当時、香油を客人の足に注ぐという風習はなかったようで、マリアが取った行動は異例なものであったことが分かります。これまで誰もしたことがないことを、彼女は行いました。非常に高価な――もしかしたら自分のすべての財産である――ナルドの香油をすべて、主に献げたのです。