救いによる喜びと試み 

- ルカ福音15:4-7 -

シャローム宣教会

4. 「あなたがたのうちに羊を百匹持っている人がいて、そのうちの一匹をなくしたら、その人は九十九匹を野原に残して、いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないでしょうか。 5. 見つけたら、大喜びでその羊をかついで、 6. 帰って来て、友だちや近所の人たちを呼び集め、『いなくなった羊を見つけましたから、いっしょに喜んでください。』と言うでしょう。 7. あなたがたに言いますが、それと同じように、ひとりの罪人が悔い改めるなら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人にまさる喜びが天にあるのです。(ルカ福音15:4-7)

序言

人の命ほど尊いものはない。(マタイ16:26)　多くの人は金、権勢、名誉を大切に思っている. しかし、神は人の魂を最も大切に思う。神は人々の魂が救われ永遠の命を得ることを願う。

[ヨハネ3:16] 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

本文講解

[4-6節]

「失った羊の比喩」と呼ぶこの比喩に見えるところは3つだ。

(1) 羊の飼い主が失った一匹の羊に対して関心を持ち、それを大切にして愛したというのだ。

(2) 飼い主がその羊を探すまであきらめなかったことだ。

「捜すように」という原語（ヘオスヒュレ·アウト）は「捜すまで」という意味だ。 飼い主は少しばかり探したほどではなく、見つけるまで粘り強く探し続け、ついに見つけた。

(3) 飼い主がその羊を見つけて大喜びしたという事実だ。

彼は彼の喜びを独りでは受け入れられなかったので，仲間や隣人と分かち合った。

[7節]

「... ひとりの罪人が悔い改めるなら、悔い改める必要のない九十九人の正しい人にまさる喜びが天にあるのです。」 これがこの比喩の中心的な真理である。

神はすでに救われたすべての者より罪人を悔い改めて戻ってくることを喜んでいる. 我々もこのような心を持たなければならない。

1. 私の命(=魂)は尊いものである。

⑴ 私の命(=魂)より尊いものはない。

① [マタイ16:26] 人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。

② [ルカ12:20] しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。』

⑵ 私の救いによって神は喜ばれる。

① [ルカ15:7] 本文

② [エペソ2:1] あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、

⑶ 私の救いは神からの贈物である。

① [エペソ2:8] あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。

② [ヨハネ1:12-13] しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである。

2. 救いによる喜びと試み

⑴ 主の喜びと試み

① [イザヤ9:7] その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に着いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これをささえる。今より、とこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。

② [ピリピ2:8] キリストは人としての性質をもって現われ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われたのです。

⑵ 弟子(=私)の喜びと試み

① [使5:29] ペテロをはじめ使徒たちは答えて言った。「人に従うより、神に従うべきです。

② [使5:41] 使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら、議会から出て行った。

③ [ローマ1:14-15] 私は、ギリシヤ人にも未開人にも、知識のある人にも知識のない人にも、返さなければならない負債を負っています。ですから、私としては、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を伝えたいのです。

④ [使26:28-29] アグリッパはパウロに、「あなたは、わずかなことばで、私をキリスト者にしようとしている。」と言った。パウロはこう答えた。「ことばが少なかろうと、多かろうと、私が神に願うことは、あなたばかりでなく、きょう私の話を聞いている人がみな、この鎖は別として、私のようになってくださることです。」

結言

+ 救いは神が人間のために用意した驚くべき恩恵だった。

「罪の状態にある人間を愛し、神が独子、キリストをこの地に遣わした。キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神と人間が完全な愛を成し遂げるようにした。

[ローマ5:8] 私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。

+ 人間は神の子となる新しい状態に置かれ、相続を受けるようになった。

[ガラテア4:6-7]あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、父。」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました。ですから、あなたがたはもはや奴隷ではなく、子です。子ならば、神による相続人です.

+ 今日、私のたましいは救の喜びと試みによって私は生きているかぎり、主をほめたたえよう。いのちのあるかぎり、私の神に、ほめ歌を歌おう。

[詩篇146:1-2] ハレルヤ。私のたましいよ。主をほめたたえよ。私は生きているかぎり、主をほめたたえよう。いのちのあるかぎり、私の神に、ほめ歌を歌おう。