キリスト論
キリストのご生涯とその事業、キリストの十字架、
キリストの復活・昇天・他
イエスはキリストである。
ギルランダイオ画『聖ペテロと聖アンデレのお召し』
イエス・キリストは、人を罪と滅びから救うために神がお遣わしになった、救い主である。彼は神のご計画のうちに降誕し、聖と義と愛の生涯を送り、十字架の死を遂げ、復活し、四〇日地上におられたあと昇天して、今も生きておられる。
一 イエスはキリストである
救い主のことを、ギリシャ語で「キリスト」、ヘブル語で「メシヤ」という。これらはもともと「油注がれた者」の意味であるが、神から任命された救い主を表す称号として用いられている。
イスラエルでは、王や大祭司はその任命式において、任命を表すために頭に油を注がれた。救い主イエス・キリストは、真の王、真の大祭司として来られたかたなのである。
「イエス」は名前(固有名詞)であり、「キリスト」は称号である。たとえば「太閤秀吉」という場合に、「太閤」が称号で「秀吉」が名前であるのと同じである。「天皇裕仁」という場合も、「天皇」は称号で、「裕仁」は昭和天皇個人の名前である。そのほか、聖書に出てくる「パロ」はエジプト王の称号、「カイザル」はローマ皇帝の称号である。
「キリスト」は神から遣わされた救い主を表す称号であって、イエスをキリストと呼ぶのがキリスト教である。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。