二つの結果
- マラキ書4:1~3 -
[インマヌエル 下巻.6-25]
[マラキ書4:2] 「わたしの名を恐れるあなたがたには、義の太陽が上り、その翼には、癒しがある。あなたがたは外に出て、牛舎の子牛のようにはね回る。」
*** 神を畏れる者と、神を離れ高慢に悪を行う者の最期は、どう異なるのか?本文は彼らが迎える二つの結果について明確に語っている。
世界で最も豊かな北米よりも三倍もの地下資源を持つ南米には、世界で最も負債の多い1位、2位、3位の国々がすべて集まっている。その原因は、南米に移住したスペインやポルトガルの人々が物質(金)を求めて豊かに生きようとしたのに対し、アメリカの移民は信仰の自由を求めて神に良く仕えようと移住したためだと言われている。
1. 神を離れた者の結果 (1節)
[マラキ書4:1] 「見よ。その日が来る。かまどのように燃えながら。その日、すべて高ぶる者、すべて悪を行なう者は、わらとなる。来ようとしているその日は、彼らを焼き尽くし、根も枝も残さない。―万軍の主は仰せられる。―」
(1) 「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、」 (ヘブル書9:27)
① 「かまどのように燃えながら。その日」
+ 裁きの日には、すべてのことが明らかにされ、滅びることが語られている。
② 「すべて高ぶる者、すべて悪を行なう者」
+ 自分の思いのままに生き、神を無視して生きる者である。
③ 「わらとなる」、「根も枝も残さない」
+ その根源となるものまで完全に滅ぼすことが語られている。
(2) 神の警告を冗談と考えた愚かな者たちの末路を、私たちは皆知っている。
① ノアの洪水の原因と結果を、私たちは皆知っている。
② ソドムとゴモラの滅亡を、私たちは皆知っている。
+ 神から離れた者たちの結果を知り、私たちは神を畏れる者となる必要がある。
2. 神を畏れる者の結果(2-3節)
[マラキ書4:2~3] 「2 わたしの名を恐れるあなたがたには、義の太陽が上り、その翼には、癒しがある。あなたがたは外に出て、牛舎の子牛のようにはね回る。3 あなたがたはまた、悪者どもを踏みつける。彼らは、わたしが事を行なう日に、あなたがたの足の下で灰となるからだ。―万軍の主は仰せられる。―」
(1) イエス・キリストがすべての問題を解決してくださる。(2節前半)
- 「義の太陽が上り、その翼には、癒しがある。」
① 「義の太陽が上り」
+ イエス・キリストを指している。(ヨハネ福音書1:1-4、ルカ福音書1:78、79)
② 「その翼には、癒しがある。」
+ キリストの光が闇の勢力を打ち破り救いを成し遂げられることで、霊と肉の両面で病んだ者がイエス・キリストの力によって癒やされることを示す。(イザヤ書53:4-5)
(2) 完全な自由によって大きな喜びを与える。(2節下)
- 「あなたがたは外に出て、牛舎の子牛のようにはね回る。」
① 「外に出て、牛舎の子牛のように」
+ 飼い葉桶から解き放たれて外に出た子牛のように自由になるであろう。
② 「はね回る。」
+ イエス・キリストの中にあって自由を受け、喜ぶであろう。<ヨハネ福音書8:32、使徒行伝16:34>
「あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」(ヨハネ福音書8:32)
「全家族そろって神を信じたことを心から喜んだ。」(使徒行伝16:34)
(3) すべてのことに勝利させてくださる。(3節)
- 「あなたがたはまた、悪者どもを踏みつける。彼らは、わたしが事を行なう日に、あなたがたの足の下で灰となるからだ。」
① 「わたしが事を行なう日」
+ 神の裁きの日を指し、最終的な勝利は必ず実現されることを示している。
② 「足の下で灰」
+ どんなに堅固なものでも、火が焼き尽くした灰には力がない。足の下で灰とは、何の力もない状態になることを示している。
*** 神を畏れる者は神の御言葉を信じ従い、その御言葉の力を体験することによって新たな力を得て、あらゆることに常に勝利する。しかし神を離れ、高慢に悪を行う者は、ついに神の裁きを受け必ず滅びるであろう。それゆえ私たちは神を畏れる者となり、神に正しく仕え、イエス・キリストを通して救いの喜びと世のあらゆる問題の解決を受ける者となり、主イエス・キリストにあって常に勝利する祝福を受けよう。