不平を鳴らしてはならない
- 民数記11:1~34 -
[インマヌエル 上巻.5-13]
[民数記11:1~2] 「1 さて、民はひどく不平を鳴らして主につぶやいた。主はこれを聞いて怒りを燃やし、主の火が彼らに向かって燃え上がり、宿営の端をなめ尽くした。2 すると民はモーセに向かってわめいた。それで、モーセが主に祈ると、その火は消えた。」
*** イスラエルの中に混じって住む一群が貪欲を抱き、不平を述べた(民数記11:4)。民がその家族ごとに、それぞれ自分の天幕の入口で泣くのを聞いた(民数記11:10)。
教会の最大の危険は、教会周辺に集まる人々から生じる。彼らは不満をぶつける悪意に満ちた言葉で信者たちに悪を拡散し、罪を犯させるのだ。
1. 人間が神に逆らって悪口で不平を言うことは?
(1) 神を怒らせるものである。 - 結局、大きな災いを招く。(民数記11:1, 33~34)
「民はひどく不平を鳴らして主につぶやいた。主はこれを聞いて怒りを燃やし、主の火が彼らに向かって燃え上がり、宿営の端をなめ尽くした。」 (民数記11:1)
「33 肉が彼らの歯の間にあってまだかみ終わらないうちに、主の怒りが民に向かって燃え上がり、主は非常に激しい疫病で民を打った。34 こうして、欲望にかられた民を、彼らがそこに埋めたので、その場所の名をキブロテ・ハタアワと呼んだ。」 (民数記11:33~34)
(2) 本当に無駄で愚かな行為である。(箴言19:3、ルカ福音書15:2、マタイ福音書23:33)
「人は自分の愚かさによってその生活を滅ぼす。しかもその心は主に向かって激しく怒る。」 (箴言19:3)
「パリサイ人、律法学者たちは、つぶやいてこう言った。「この人は、罪人たちを受け入れて、食事までいっしょにする。」 (ルカ福音書15:2)
「おまえたち蛇ども、まむしのすえども。おまえたちは、ゲヘナの刑罰をどうしてのがれることができよう。」 (マタイ福音書23:33)
2. モーセは悪口で非難する者たちのために何をしたか?
(1) 神に心を尽くして祈った。(民数記11:2, 14~15)
「すると民はモーセに向かってわめいた。それで、モーセが主に祈ると、その火は消えた。」(民数記11:2)
「14 私だけでは、この民全体を負うことはできません。私には重すぎます。15 私にこんなしうちをなさるのなら、お願いです、どうか私を殺してください。これ以上、私を苦しみに会わせないでください。」(民数記11:14~15)
(2) 民に悔い改めるよう勧めた。(民数記11:24)
「ここでモーセは出て行って、主のことばを民に告げた。そして彼は民の長老たちのうちから七十人を集め、彼らを天幕の回りに立たせた。」 (民数記11:24)
3. 悪口で不平を言う者に対して、私たちはどうすべきか?
(1) 自分自身を戒め、悔い改めれば赦すべきである。 (ルカ福音書17:3)
「気をつけていなさい。もし兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。そして悔い改めれば、赦しなさい。」(ルカ福音書17:3)
(2) ふたりだけのところで向き合って助言すべきである。(マタイ福音書18:15)
「あなたの兄弟が罪を犯したなら、行って、ふたりだけのところで責めなさい。もし聞き入れたら、あなたは兄弟を得たのです。」 (マタイ福音書18:15)
(3) 敵対せず、キリストの新しい戒めを実践すべきである。(マタイ福音書5:39、ヨハネ福音書13:34)
「わたしはあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」 (マタイ福音書5:39)
「あなたがたに新しい戒めを与えましょう。あなたがたは互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、そのように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ福音書13:34)
(4) 知恵ある者となるべきである。(第一コリント10:10、ヤコブ書5:9、ヨブ記1:22)
「彼らの中のある人たちがつぶやいたのにならってつぶやいてはいけません。彼らは滅ぼす者に滅ぼされました。」(第一コリント10:10)
「兄弟たち。互いにつぶやき合ってはいけません。さばかれないためです。見なさい。さばきの主が、戸口のところに立っておられます。」(ヤコブ書5:9)
「ヨブはこのようになっても罪を犯さず、神に愚痴をこぼさなかった。」(ヨブ記1:22)
(5) 主が命じられたすべてのことを守るように教えなければならない。(マタイ福音書28:20)
「わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」(マタイ福音書28:20)<ヘブル書13:5、第一コリント12:31、マタイ福音書26:39>
*** 神を悪口で非難することは、多くの矢を天に向かって放つようなもので、ついにその矢は、その人の頭や心臓の上に落ちてしまうものだ。