わたしは世に勝った
- ヨハネ福音書16:32~33 -
[インマヌエル 上巻.2-26]
[ヨハネ福音書16:32~33] 「32 見なさい。あなたがたが散らされて、それぞれ自分の家に帰り、わたしをひとり残す時が来ます。いや、すでに来ています。しかし、わたしはひとりではありません。父がわたしといっしょにおられるからです。33 わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」
***イエスが世に勝ったように、私たちもイエス・キリストにあって患難と誘惑が多いこの世に勝って平安を持とう。
1. イエス・キリストが言われる世
- 世(Κόσμον 'コスモン')とは、目に見える世だけに限定された言葉ではなく、霊的な世まで含まれる言葉である。
(1) 神が創造された美しい世である。(マタイ福音書6:26)
「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。」 (マタイ福音書6:26)
(2) 罪と過ちに満ちた世である。(マタイ福音書15:18~19)
「18 口から出るものは、心から出て来ます。それは人を汚します。19 悪い考え、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、ののしりは心から出て来るからです。」 (マタイ福音書15:18~19)
2. 世に勝ったイエス・キリスト
(1) 地上で神の栄光を現わした。
① 父なる神がお与えになった御業を成し遂げて、神の栄光を現わした。(ヨハネ福音書17:4)
「あなたがわたしに行なわせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの栄光を現わしました」 (ヨハネ福音書17:4)
② 世を救う神の愛を示された。(ヨハネ福音書3:16、17:23)
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」 (ヨハネ福音書3:16)
「わたしは彼らにおり、あなたはわたしにおられます。それは、彼らが全うされて一つとなるためです。それは、あなたがわたしを遣わされたことと、あなたがわたしを愛されたように彼らをも愛されたこととを、この世が知るためです。」 (ヨハネ福音書17:23)
③ いつも、弟子たちとともにおられた。(マタイ福音書28:20)
「わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」 (マタイ福音書28:20)
(2) 世を誘惑する悪魔のしわざを打ちこわした。
① 神の御言葉で悪魔のしわざを打ちこわした。(マタイ福音書4:4、7、10)
「イエスは答えて言われた。人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによると書いてある。」 (マタイ福音書4:4)
② 神の子の権威によって悪魔のしわざを打ちこわした。(第一ヨハネ3:8)
「罪のうちを歩む者は、悪魔から出た者です。悪魔は初めから罪を犯しているからです。神の子が現われたのは、悪魔のしわざを打ちこわすためです。」 (第一ヨハネ3:8)
③ 十字架を負ってサタンの支配と権威の武装を解除した。(コロサイ書2:15)
「神は、キリストにおいて、すべての支配と権威の武装を解除してさらしものとし、彼らを捕虜として凱旋の行列に加えられました。」 (コロサイ書2:15)
3. 世に勝つ弟子の生活
(1) イエス・キリストにあって平安を持つ。(本文、ヨハネ福音書16:33)
① 主が与える平安を受ける。(ヨハネ福音書14:27、参照; 第二テサロニケ3:16)
「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」 (ヨハネ福音書14:27)
② イエスの模範を見習って、キリストの弟子の働きをする。(ヨハネ福音書13:15)
「わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように、わたしはあなたがたに模範を示したのです。」 (ヨハネ福音書13:15)
(2) 世にあっては患難を受けるが、世に勝つ。(本文、ヨハネ福音書16:33)
① イエスが共におられることを信じ、恐れずに勇敢になる。(イザヤ書41:10、43:1-2、マタイ福音書28:20)
「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」 (イザヤ書41:10)
② イエスのみことばをまっすぐに説き明かす働き人になる。(第二テモテ2:15、参照;ピリピ書1:9-11)
「あなたは熟練した者、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神にささげるよう、努め励みなさい。」 (第二テモテ2:15)
(3) イエス・キリストの証人の祝福を受ける。(使徒行伝1:8)
① イエスの死と復活の証人になる。(ローマ書10:9)
「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われるからです。」 (ローマ書10:9)
② あらゆる国の人々を弟子とする。(マタイ福音書28:19~20)
「19 それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、20 また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」 (マタイ福音書28:19~20)
*** イエスは弟子たちに、「あなたがたが散らされて、それぞれ自分の家に帰り、わたしをひとり残す時が来ます。いや、すでに来ています。しかし、わたしはひとりではありません。父がわたしといっしょにおられるからです。」と言われながら、「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。」と言われた。そして、「あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」と言われた。私たちは、イエスがいつも私たちと共にいて、平安を与えてくださることを信じて、恐れることなく勇敢になるべきです。