ラハブ - 遊女ラハブの信仰
- ヤコブ書2:25 -
[インマヌエル 下巻.9-09]
[ヤコブ書2:25] 「同様に、遊女ラハブも、使者たちを招き入れ、別の道から送り出したため、その行ないによって義と認められたではありませんか。」
*** 滅びるべき町エリコの城、その城で娼婦として生きていたラハブ、その女の名前がイエス・キリストの系図(マタイ福音書1:5)に記されるという大きく驚くべき祝福を受けた理由は何か? ラハブはヨシュアが遣わした二人の偵察者を信仰をもって迎え入れ、隠したエリコの城の異邦の女である。ラハブは遊女という職業を持っていたが、主なる神を正しく知り確信した女である。新約聖書(ヤコブ書2:25、ヘブル書11:31)でも彼女の信仰について証言している。
1. 召命の背景
(1) 名前の意味と家族の背景
① ラハブは「広大である」という意味である。
② カナンのエリコに住んでいたアモリ人の女性である。(ヨシュア記2:1)
③ 両親と兄弟がいた。(ヨシュア記2:12-13)
(2) 歴史的背景
① ヨシュアがモーセの後継者となり、神は彼にカナンの征服を約束された。(ヨシュア記1:1-6)
② ヨシュアがカナンの地に入るために、その地に偵察者を送った時の出来事である。(ヨシュア記2:1)
2. 主なる神が行われたことを認め、告白した。
+ 「私たちは、それを聞いたとき、あなたがたのために、心がしなえて、もうだれにも、勇気がなくなってしまいました。あなたがたの神、主は、上は天、下は地において神であられるからです。」(ヨシュア記書2:11)
(1) 困難な状況の中で、ヨシュアの偵察者を隠した。
① 「エリコの王はラハブのところに人をやって言った。「あなたのところに来て、あなたの家にはいった者たちを連れ出しなさい。その者たちは、この地のすべてを探るために来たのだから。」(ヨシュア記2:3)
② 「この女はそのふたりの人をかくまって、こう言った。「その人たちは私のところに来ました。しかし、私はその人たちがどこから来たのか知りませんでした。」(ヨシュア記2:4)
(2) 主なる神が行われたことを正しく知り、告白した。
① 「その人たちに言った。「主がこの地をあなたがたに与えておられること、私たちはあなたがたのことで恐怖に襲われており、この地の住民もみな、あなたがたのことで震えおののいていることを、私は知っています。」(ヨシュア記2:9)
② 「あなたがたがエジプトから出て来られたとき、主があなたがたの前で、葦の海の水をからされたこと、また、あなたがたがヨルダン川の向こう側にいたエモリ人のふたりの王シホンとオグにされたこと、彼らを聖絶したことを、私たちは聞いているからです。」 (ヨシュア記2:10)
③ 「私たちは、それを聞いたとき、あなたがたのために、心がしなえて、もうだれにも、勇気がなくなってしまいました。あなたがたの神、主は、上は天、下は地において神であられるからです。」(ヨシュア記2:11)
3. 自分が知り信じた通りに実践した。
(1) 主なる神を信じ、その信仰に従って誠実に歩んだ。
① 「彼女はふたりを屋上に連れて行き、屋上に並べてあった亜麻の茎の中に隠していたのである。」 (ヨシュア記2:6)
② 「彼女は彼らに言った。「追っ手に出会わないように、あなたがたは山地のほうへ行き、追っ手が引き返すまで三日間、そこで身を隠していてください。それから帰って行かれたらよいでしょう。」 (ヨシュア記2:16)
(2) 神に義と認められた信仰を持っていた。
① 「遊女ラハブも、使者たちを招き入れ、別の道から送り出したため、その行ないによって義と認められたではありませんか。」(ヤコブ書2:25)
② 「たましいを離れたからだが、死んだものであるのと同様に、行ないのない信仰は、死んでいるのです。」(ヤコブ書2:26)
4. 異邦人として救われた者の良い模範であった。
◎ イエス・キリストの系図に記された女性
(1) 救いが神にあることを知り、救いを求めた。
① 「私があなたがたに真実を尽くしたように、あなたがたもまた私の父の家に真実を尽くすと、今、主にかけて私に誓ってください。そして、私に確かな証拠を下さい。」 (ヨシュア記2:12)
② 「11 聖書はこう言っています。「彼に信頼する者は、失望させられることがない。」 12 ユダヤ人とギリシヤ人との区別はありません。同じ主が、すべての人の主であり、主を呼び求めるすべての人に対して恵み深くあられるからです。13 「主の御名を呼び求める者は、だれでも救われる。」のです。」 (ローマ書10:11-13)
(2) 神の御心に従ったゆえに滅びることなく救いを得た。
① 「信仰によって、遊女ラハブは、偵察に来た人たちを穏やかに受け入れたので、不従順な人たちといっしょに滅びることを免れました。」 (ヘブル書11:31)
② ラハブはサルモンの妻となり、その名がイエス・キリストの系図に記される恵みを受けた(マタイ福音書1:5)。
*** ヤコブの手紙は2章21節、24節に続き、三度目に本文で「行いによって義と認められた」という表現を用いた。ヨシュア記2章を見ると、遊女ラハブはカナン地を攻めるために偵察に来たイスラエルの偵察者たちを隠し、逃がした。それは彼女がイスラエルの神がまことの神であることを悟り、信じたからであった。彼女の信仰は危険を顧みない彼女の善い行いによって現れた。
< ラハブとヨシュアの偵察者たち >
ヨシュアはエリコの城を攻撃する前に、二人の偵察者を城内へ送り込んだ。偵察者たちはまず遊女ラハブの家へ客を装って入り、状況を偵察したが、彼らの正体が露見してしまった。エリコの王とその兵士たちは彼らを捕らえようと追跡したが、ラハブが彼らを隠したため、無事に逃げ出すことができた。
ラハブは二人の偵察者に、このエリコの城征服戦争が神の御心にかなうものであり、あなたがたは勝利するだろうが、その時自分と家族の命を助けてほしいと頼んだ。偵察者たちはラハブの提案を受け入れながら、窓の外に赤い紐を垂らすよう頼んだ。
