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金子みすゞの詩(イザヤ43:4)
私が金子みすゞ(みすず)の詩を初めて知ったのは今から16年前です。当時、私はシドニーでヒルソング・チャーチの日本語礼拝の牧師でしたが、ボランティアで日本人に英会話を教えていました。
そこで親しくなった女性から金子みすゞの2つの詩を彼女がきれいに手書きしたものをいただきました。今でも大切に持っています。読むと心温まります。
木
お花がちって実がうれて、
その実が落ちて葉が落ちて、
そうして何べんまわったら、
この木はご用がすむかしら。
土
こッつん こッつん ぶたれる土は
よいはたけになって よい麦生むよ。
朝からばんまで ふまれる土は
よいみちになって 車を通すよ。
ぶたれぬ土は ふまれぬ土は いらない土か。
いえいえそれは 名のない草の おやどをするよ。
わたしはこの詩を通して、創造主なる神を思い起こします。神が造られた人間は皆大切な存在で価値があります。
わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。(イザヤ43:4)