韓国起源説

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韓国起源説(かんこくきげんせつ)とは、韓国の個人・団体などが、他国の文化などの起源・伝播を朝鮮半島に求める、根拠不十分で非合理な言説群の俗称。韓国起源論ともいう。研究者や文化人が個人的に主張する説から、公的団体が正式に主張する説まで多岐にわたり、一時的にマスメディアで流布される場合から、継続的に国際的な広報活動が行われる場合まで様々である。特に、日本文化中国文化が対象とされる場合が多い。

目次

概要

韓国起源説の対象は、日本文化や中国文化をはじめ、メソポタミア文明インカ文明西洋文明生態系まで多岐にわたり、有形・無形の文化だけではなく高名な歴史上の人物等のあらゆる分野が対象となっている。これらの主張の根拠は、語呂合わせ民間語源から、一切根拠の無いものまで多岐にわたり、韓国内や海外で広く流布されている説から、韓国内ですらほとんど受容されていない説まで様々である。

このような起源主張は韓国以外にも存在するが、韓国起源説の特異な点は、他国の起源説とは比較にならないほど対象分野が広く、頻度も高い上、宣伝活動が大規模な故に国際的影響力を持ち、自民族優越主義的であり[1]、文化の発現、革新、発展、継承を無視しており[2]、著しく事実誤認が多いところである。

例えば、2002年アジア競技大会組織委員会・大韓剣道協会のような国際団体や、朝鮮日報東亜日報のような大手マスコミが韓国起源説を堂々と主張・報道したりする。また、韓国起源説をもとに映画が作られたり、国際的なイベントが開催されたりする。これらを鵜呑みにしたネット記事・投稿が氾濫し、既成事実化が進み、ついには韓国の教科書に記載されるようになる。さらに、事実無根の起源説が別の起源説の根拠になるなど[3]仮説希望的観測に基づいた虚構が「歴史的事実」として流布されている状況になっている。

韓国起源説がいつごろ始まったかは定かではないが、ある文化が世界的に有名になると、その文化に対する韓国起源説が主張され始める場合が多い。日本や中国や台湾で韓国起源説が広く認知されるようになったのは、インターネットが普及し始めてからであり、『マンガ 嫌韓流』などの出版物の影響も大きい。中国のネットアンケートで、韓国が「嫌いな国」第1位に選ばれたが [4]、その一因が韓国起源説にあるとされる[5]ほどの影響力を持つようになっている。

近年、メディアで、「マジンガーZ海賊版が韓国作品として韓国で放送されていた!? またお得意の韓国起源説ですか(苦笑)[6]」「韓国側コピー携帯製造メーカーは『スティーブ・ジョブスは韓国人だし、そもそもリンゴの木は韓国原産だ』と強気の姿勢を崩していない[7]」など皮肉で使われるほど広く知られるようになった。

日本のインターネットでは、このような起源主張を朝鮮語で「我々の」を意味する「ウリ」をかけて「ウリジナル」と揶揄している。この「ウリジナル」という言葉は、雑誌などが取り上げたり[8]、大学教授が用いたりする[9]ほど広まっている。似たような言葉に「コリエイト」(korea+create)がある。