ユダヤ人、ヘブル人(ヘブライ人)、イスラエル人はどう違うのですか?
その由来は聖書の中にありますか?
基本的には同じ意味で用いられています。新約聖書の中でもパウロは状況に合わせてこの3つの言葉を使い分けています。(ピリピ3:5〜6、ローマ11:1、使徒21:39参照)
英語でイスラエル人(Israeli)というと、現在のイスラエル人国家の市民を指しています。
「イスラエル」とは、神がイスラエル民族の祖先であるヤコブに与えた名です。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ」(創世記32:28)。「イスラ(サラ)」には「戦う、支配する」という意味があり、また「エル」には「神」という意味があり、「神が戦う」という意味になります。聖書的にはイスラエル人(Israelite)とはアブラハム、イサク、ヤコブの子孫のことです。アブラハムの子孫というだけではイスラエル人とは言えません。
ユダヤ人(Jew)という言葉は、最初はユダ部族の者を指していました。それが、バビロン捕囚以降、イスラエル12部族全体を指すようになりました。12部族はヤコブ(イスラエル)の12人の息子からでました。
ヘブル人(Hebrew)とは、「国境を越えてきたもの」「川向こうから来た者」の意味です。主に、アブラハムやイスラエル人が異民族に自分を紹介する際に用いた言葉です。
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