幸いなことよ。

- 詩篇 112:1-8 -

シャローム宣教会

1. ハレルヤ。幸いなことよ。主を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人は。

2. その人の子孫は地上で力ある者となり、直ぐな人たちの世代は祝福されよう。

3. 繁栄と富とはその家にあり、彼の義は永遠に堅く立つ。

4. 主は直ぐな人たちのために、光をやみの中に輝かす。主は情け深く、あわれみ深く、正しくあられる。

5. しあわせなことよ。情け深く、人には貸し、自分のことを公正に取り行なう人は。

6. 彼は決してゆるがされない。正しい者はとこしえに覚えられる。

7. その人は悪い知らせを恐れず、主に信頼して、その心はゆるがない。

8. その心は堅固で、恐れることなく、自分の敵をものともしないまでになる。

序言

本文で、'神が幸いを与える者(幸いがある者)はどんな人か'、そして'神がその人にどのような幸いを与えるのか'を教えている。

[傳道書 5:19] 実に神はすべての人間に富と財宝を与え、これを楽しむことを許し、自分の受ける分を受け、自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である。

[ローマ書 11:33] ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。

本文講解

[1-3節]

1. 主を恐れ、その仰せを大いに喜ぶ人には幸いがある。

- 主の仰せは主の御心の表れで、主の権威と名誉がかかっている。幸いな人は主を恐れ、主の仰せを大いに喜ぶだろう。そしてその人は、聖書を読み、聖書を学ぶのが好きだろう。幸いの根源である主は、彼を喜ばせて豊かな祝福を与えるだろう。

+ その人の子孫は、地上で力ある者となり、直ぐな人たちの世代は祝福される。

- 親子は連帯関係がある。親が直ぐな人なら、子どもたちが霊的に強く、肉体的に健康で物質的に繁栄するだろう。こうした事実はイスラエルの歴史において、また我々の短い人生の道程でも証明される。

+ その人の家に、繁栄と富があり、彼の義は永遠に堅く立つ。

- 神が敬虔な家庭に与える幸いは霊的な祝福が第一だが、物質的な繁栄と富も下さる。

聖書には、主がイサクを祝福してくださったので、「この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった」と教えられた（創世記26:12-14）。また、主の御声に聞き従う者に「すべての祝福があなたに臨み、あなたは祝福される」と約束された(申命記28:1-6)。

したがって、主を恐れ、主の戒めを守る者たちは代々祝福を得るだろう。そして、彼の義と神の祝福は永遠に堅く立つだろう。

[4-5節]

2. 直ぐな人、すなわち情け深く、あわれみ深く、正しい人には幸いがある。

- '直ぐ'は主の戒めに従って正しく行うことを意味し、'正しい'も道徳的な標準に合うことを意味する。主の戒めは、「心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」、また「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」である(ルカ福音10:27)。それゆえ、私たちは隣人に情け深く、あわれみ深く恵みを与える者にならなければならない。

+ その人は、「光をやみの中に輝かす。」

- 「やみ」は苦難と艱難をあらわす。それは病気や経済的窮乏あるいは戦争や地震、洪水などの社会的災害をあらわす。そして「光」は救いと回復を表す。

+ その人は、「自分のことを公正に取り行なう」

[詩篇 17:1-2] 1. 主よ。聞いてください、正しい訴えを。耳に留めてください、私の叫びを。耳に入れてください、欺きのくちびるからでない私の祈りを。2. 私のためのさばきが御前から出て、公正に御目が注がれますように。

[箴言 11:25] おおらかな人は肥え、人を潤す者は自分も潤される。

[6-8節]

3. 主に信頼して、その心は堅固で、恐れることない人には幸いがある。

- 聖徒も苦難のうちにしばらく揺れることがある。ダビデもエリヤも苦難のうちにそうだった。しかし聖徒は神の慰めを得て新しい力を得る。そして神の業を成し遂げる。

+ その人は、天国の栄光に参加する。

- 彼は世の中で時々無視と蔑視と誹謗を受けるが、神は彼を永遠に記憶しているし、また他の聖徒も彼を記憶するだろう。

+ その人は、「悪い知らせ」を恐れない。

- 「悪い知らせ」とは恐ろしい病気、地震、飢饉、戦争などのニュースだ。 彼は主を依頼して、その心は堅固で、恐れることないだろう。

[詩篇 91:1, 7] 1. いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る。7. 千人が、あなたのかたわらに、万人が、あなたの右手に倒れても、それはあなたには、近づかない。

+ その人は、自分の敵が受ける報いを見るだろう。

- 神が自分の民を保護し、救ってくださる。神に敵対する者を罰することになるからだ。

結言.

+ 主を恐れ、主の仰せを大いに喜ぶ者、主の戒めを守る者は直ぐな人であり、正しい人である。神は良いわざに熱心なご自分の民が豊かな祝福を受けるように願っている。

- 神が私たちをすべての不法から贖い出し、救ってくださったことは、良いわざに熱心なご自分の民を、ご自分のためにきよめるためでした。

[テトス2:14] キリストが私たちのためにご自身をささげられたのは、私たちをすべての不法から贖い出し、良いわざに熱心なご自分の民を、ご自分のためにきよめるためでした。

+ 神の御心を行う者たちは自分も幸せになり、その子孫たちも幸せになる。また、その人々は悪い知らせを恐れず、主に信頼して、その心はゆるがない。なぜなら、神が彼らを導き、助け、彼らの敵を懲罰するからだ。